憂国日記
2009年12月


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ご意見ご感想はメール、もしくは掲示板までよろしくお願いします。

著書、絶賛発売中:『若者を見殺しにする国』(朝日文庫)

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09/12/30

Twitterに対する考え方メモ

TBSラジオで小島アナに説教されました。我々の業界ではご褒美です。ありがとうございます。
 反論としてはTwitterに書き込んだ通り。

「戦争に希望を託すのは安直だ」というなら、戦争に希望を託さなくてもいいような社会を作れと。それが作れないのは、日本人全員の責任なんだよと。何回も言ってるけど。

私のTwitterに対する考え方のメモ(メモなので、とりとめがなくてすみません)
 最近はいろいろなところでTwitterが持ち上げられ、本などでもTwitterの可能性が云々と語られていますが、私はそうした翼賛は決してTwitterというモノを正確に捉えてないと考えています。

 まず、基本的には、Twitterには「Twitterならでは」のモノなどありません。
 Twitterでの速報性やつながりは、インターネットそのものの正当な進化であり、Twitterだから成し得たことではありません。
 たまたま面白い人達がTwitterにあつまり、そこに面白いつぶやきが集まっただけのことです。
 とえば、Twitterユーザーに有名な「リナカフェ」こと、秋葉原のカフェソラーレは、無線LAN環境を無料で提供しているワケでもなければ、電波の入りが良いわけでもない。イー・モバイルの電波が奥まで入らないことはよく知られている。
 にもかかわらず「リナカフェなう」というやりとりがされ、リナカフェがTwitterユーザーの集いの場所になっているのは、たまたまUNIX関係のオフ会の後に、リナカフェで騒いでいたら店員に怒られたことがきっかけで、そうした人達に印象が強くのこり、いつの間にかそうした人達のたまり場になっていったと。ちょっといまそれを書いたサイトが見つからないのだけれど、そんな話らしいですね。
 とすると、それはリナカフェの営業努力ではなく、ほんとうに「たまたまそうなった」に過ぎないということです。Twitterもまさにそれと同じと考えています。
 Twitterはすぐ遅延するし、メンテナンスも頻繁で信頼性も低い。正直、後から出てきた似たようなサービスの方が、質がいい。しかし、そんなWebサービスがここまで利用されるようになったのは、やはりたまたま面白い人達が集まっていたからに過ぎないと、私は考えています。

 また、APIの開放や、モバイルとの親和性などとも言われますが、それもごく最近の現象と言った方がいいのではないでしょうか。
 APIの開放は、確かにTwitterを利用しやすくするサイトを産み、ユーザーの利便性を向上させることに成功しました。
 しかし、そうしたサイトをユーザーが利用するためには、つい最近までは外部サイトにTwitterのIDとパスワードを入力する必要があり、ユーザーにとっては危険極まりない状況でした。
 また、モバイルについても、日本では「モバツイッター」などの外部サイトが頑張っていましたが、Twitter社とデジタルガレージが正式に日本向けの公式モバイルサイトに力を入れ始めたのは、つい最近のことです。少なくとも去年ぐらいまでのTwitterパワーユーザーは、「ネットブックにイー・モバイル」が標準のスタイルであり、iphoneや携帯でTwitterをするのは、少数派だったように思います。

 そうした意味で、私は日本におけるTwitterというものを、「楽しいもの」としては認識していても「すごいもの。可能性があるもの」としては認識していません。
 あくまでも「すごくて可能性のあるインターネット」上での1サービスとして、Twitterがあると考えています。
 確かに利用者にとっては楽しいのかもしれないけれども、ではそれが流行語大賞にノミネートされるなど、社会的な注目を浴びているこのときに、「なぜtwitterが流行したのか」と、他のWebサービスと区別して具体的に提示出来ている例を見たことがありません。実際、Twitterというサービスそのものに優位性があるわけではないので、当然のことです。
 それになんの問題があるのかと思われるかもしれませんが、Twitterがうまく行き続ければいいけれども、今後Twitterがうまくいかなくなっていったとして、成功している今の時点で「今なぜTwitterなのか」ということを理解できていなければ、そのままズルズルと軌道修正できず、Twitterという場を失うかもしれない。そのことに問題があると考えています。

 私は現状のTwitterを、ネット上のコミュニケーションにとって最も都合のいい空間であると考えています。
 そうした空間を守るためには、ただ現状を良しとするのではなく、果たして何が今のTwitterに対して良い作用をもたらしているのかと言うことを考えることが必要です。
 また、そうした場をTwitter以外にも作っていくことも必要です。単なる場としてのTwitterが過剰に素晴らしいものであると喧伝されてしまうと、本当であればもっと発展的なWebサービスが出現したとしても、注目されずに消えて行ってしまう可能性があります。そのようなサービスを拾い上げて行くことが必要でしょう。

 最後にざっくり大きな話を。
 そもそもTwitterで行われているものはコミュニケーションであり、Twitterの万能感は、インターネットというインフラの上にコミュニケーションがしっかり乗っかっているということにあります。
 ならば、Twitterはあくまでもそれをつなげる機能に過ぎないということです。決してTwitterが繋げているのではなく、私たちは自らの意志によって繋がっているのです。
 そうしたつながりをTwitterの成果であるように語ることは、Twitterを過剰に考える以上に、人間に対する軽視ではないかと、私はなんとなく考えてしまうのです。


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09/12/24

12月26日15時から 蒲田アカデミアで講演を行います

お知らせが直前になってしまい、申し訳ありません。
 12月26日、蒲田アカデミアで講演を行います。

赤木智弘とふりかえる2009年、そしてゼロ年代

2009年12月26日(土)15:00〜17:00

場所:日本キリスト教団蒲田教会

〒144-0052 東京都大田区蒲田1−22−14

03-3732-1796(このイベントに関する問い合わせは当日14時以降にお願いします)

地図

ゲスト:赤木智弘(フリーライター)

入場無料(カンパ歓迎)

赤木さんに話してほしいことがらのリクエスト、質問は、

academickamata2007あっとまーくyahoo.co.jp

まで。

場所は日本キリスト教団蒲田教会です。
入場は多分当日行けば大丈夫だと思うのですが、念のため上記メールアドレスまで連絡していただくといいかと思います。


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09/12/16

若者相手なら、バッシングをしてもOK

季刊『ひとりから』で連載を始めました。
 全4回予定で、1回目「労働者VS労働者 若者を見殺しにする国に生きて」が第44号に掲載されております。(文字数的には9000字程度)
 書店などでの取り扱いがない本なので、読みたい方は直接「編集室ふたりから&ひとり九条の会」にお問い合わせください。
 上記のサイトは、ずいぶん前から更新されていないようですが、サイトにあるメールアドレスは使えますし、申し込みの値段等も変わっていないと思いますので、興味のある方は、お問い合わせいただければと思います。

 あと、お知らせがずいぶん遅れましたが、洋泉社MOOK『21世紀「坂の上の雲」読本』にも、坂の上の雲評を寄せております。こちらもよろしくお願い致します。

東洋経済でサイバーエージェント社長らに社会起業家がおおいに叩かれている件について

 これはひどい。
 起業という普通に考えればすごいことすら「逃げている」事にされてしまう。
 まぁ、コメント自体に意味はないですよね。つまりポジショントークとして「成功した俺は若者をバッシングする権利があるんだ」って思っているだけのコメントだから。
 問題は、こうしたコメントを出すことを社会が許しちゃってることですね。
 なんでも若者をバッシングする社会では、バッシングをすることがポジショントークとして成立してしまう。
 じゃあこれを「ベンチャーを立ち上げて自立しない正社員は逃げている!」と言ったとすれば、広くバッシングされるでしょう。
 実際、ザ・アールの奥谷禮子は

 「基本的に、個人的に弱い人が増えてきています。まさに自己管理の問題。自分で辛ければ辛い、休みたいと、ちゃんと自己主張すればいいんだけれども、そういったことは言っちゃいけないんだ、そういうことは言えないものだというような変な自己規制を働かせてしまう。周りに言ってもらわなければ休みも取れないみたいな。自分が休みたければ、大変だったら休めばいいわけですよ。人にすべて任せて、結果、会社が悪い、上司が悪い、何が悪いと他人のせいにしてしまう。

 と発言して、大いに批判されたわけですから。

 こうした発言がバッシングを受けて、その会社が業績を落とすような社会こそが、正常な競争社会です。
 もし、この発言が批判されないのならば、この社会は未だまともな競争社会ではないのです。


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09/12/10

非正規労働者は優秀だなぁ

さすがに1ヶ月以上放置とかないわー。
今後は、最低でも週1回で1ニュースでも取り上げて行きたいと思います。ごめんなさい。

ゼンショーグループが、ハンバーガーチェーン「ウェンディーズ」の経営から撤退すると発表した。
「ゼンショー、年内でウェンディーズから撤退」

日本ウェンディーズの店舗数は現在71店。21年3月期の売上高は61億円。従業員60人、アルバイトが1900人。会社解散の場合、日本ウェンディーズの従業員とアルバイトの雇用については、ゼンショーグループの「すき家」やファミリーレストラン「ココス」などを受け皿に引き継ぐとしている。

 店舗数71に対して、正社員が60人って、計算おかしくね?
 FC契約のオーナーとかは別計算ということかな?
 1店舗あたり正社員が1人以下でチェーン経営ができるんだから、そりゃ企業も非正規労働者をつかいまくるよね。
 これは完全に「非正規労働者が優秀であるがゆえに、今の日本が成り立っている」例。
 これがもし「バイトが店の金を抜いたり勝手に物を食ったりする」ような状況なら、企業も正社員を増やし、人件費を使わざるを得ない。あ、でも販売期限の切れたバーガーを食べたら訴訟すればいいのか(苦笑)
 今の日本を支えているのは、正社員じゃなくて非正規労働者だという好例。


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